こんにちは!
野鳥大好き!バードウォッチング大好き!のツグミです。
野鳥観察を楽しんでいる初心者バードウォッチングのみなさん、野鳥の見わけ方で困った経験はありませんか。
野鳥の見わけ方にはコツがあります。
初心者でも身のまわりの野鳥を一瞬で見わけられる方法をご紹介します。
バードウォッチングでの野鳥の見わけ方の基本
バードウォッチングでの野鳥の見わけ方の基本は、まず大きさを把握すること。
次に色や形などの特徴を捉えることも大切です。
でも実際の野鳥は、ほんの一瞬しか姿を見せてくれなかったり、はるか遠いところにいるのを追いかけたら逃げてしまったり。
間近でゆっくり観察できることはあまりありません。
そんなときは鳴き声や飛び方で見わけることも重要です。
探鳥会で先輩バードウォッチャーに教えてもらったり、図鑑で調べて頭の中に入れておくことでも見わけ方が上達しますよ。
大きさで見わけよう
野鳥を見たら、まず大きさを把握しましょう。
誰もがよく知っている鳥、スズメ・ハト・カラスの3種類を基準にするとわかりやすいですよ。
日本野鳥の会のWeb野鳥図鑑「フォトギャラリー野鳥写真図鑑」では、スズメ・ムクドリ・ハト・カラスの4種類を基準にして検索するようになっています。
大きさがわかれば検索対象を絞り込めますね。
野鳥の見分け方 | 野鳥を楽しむポータルサイト BIRD FAN | 日本野鳥の会
体の特徴で見わけよう
大きさだけでは見わけるのが難しい野鳥は、体の特徴で見わけます。
例えばダイサギ・チュウサギ・コサギはそれぞれ大・中・小と大きさで見わけます。
でも、それは3種類が整列してくれたらの場合。
初心者が遠くから一羽のサギを見ても、大きさだけではダイサギ・チュウサギ・コサギを見わけるのは簡単ではありません。
そこで、各サギの特徴をあらかじめ覚えておき、サギを見かけたときに特徴を探して見わけます。
ダイサギ「大胆に目元はブルーのアイシャドウ」
チュウサギ「注意する特徴なくても充分キレイ」
コサギ 「小粋な頭の羽飾り」
ダイサギの目のまわりはアイシャドウをしたように少し青みがかっています。
コサギは頭の後ろに飾りがついていて、足が黄色です。
ダイサギやコサギの特徴がないのがチュウサギです。
鳴き声で見わけよう
野鳥の鳴き声をあらかじめ覚えておくと、野鳥の姿を見ずとも鳴き声だけで見わけがつくようになります。
葉が茂って野鳥の姿が見えにくい春から秋にかけては、野鳥の居場所を知るのにも耳が頼り。
実際、野鳥の見わけ方・見つけ方が上手な人は決まって耳がよく、野鳥の鳴き声を聞きわける能力に長けています。
野鳥の鳴き声には「さえずり」と「地鳴き」がありますし、モズのように他の野鳥の鳴きまねをするものもいます。
私は、野鳥の鳴き声のCDを何回も聞いて覚えました。耳に残っていると、思いがけないときに聞いても鳴き声が耳に飛び込んできて、あ、あの鳥だ!と気づくものです。
私が初めてサンコウチョウの声を聞いたのは、初夏に虫とりをしていたときでした。本当に「月、日、星、ホイホイホイ」と聞こえるんです。
サンコウチョウ
また、8月にペルセウス座流星群を見ようと山の上の天文台で一晩寝ながら観察したものの、曇りでひとつも流れ星がみられず、翌朝の明け方にとぼとぼ歩いて山を下りていたときのこと。「ヒー、フー」と、トラツグミの鳴き声が聞こえるではありませんか!
昔、妖怪「鵺」の鳴き声だと思われたトラツグミの鳴き声は、たしかに神秘的な響きでした。
トラツグミ
日本野鳥の会のホームページで簡単な登録をすると「鳴き声ノート」がもらえます。
飛び方で見わけよう
野鳥の飛び方も見わける重要なポイント。
飛んでいる野鳥を見かけることが多いからです。
種類によって飛び方に特徴があるので、実際に何度も見て覚えると、姿をとらえなくても飛び方だけで見わけられるようになりますよ。
例えばセキレイは、下降しかけるとはばたいて上昇、を繰り返して飛びます。
オナガは木から木へ滑り降りるように飛びます。
バードウォッチングで見わけ方がわかる身近な野鳥
それではまず、私たちが日ごろよく見かける野鳥を見わけてみましょう。
初めのうちは、身近な野鳥を見わけるのも簡単ではありません。
じっとしてくれない野鳥の特徴をとらえるのは意外に難しいものです。
でも、身近な野鳥をすぐに見わけられるようになれば、パッと見た瞬間に野鳥の特徴をとらえるスキルが身につきますよ。
カラスを見わけよう
街中でも普通に見かけるカラス。実は大きくわけて2種類のカラスがいるんですよ。
ハシボソガラス「クチバシ細くガーガー」
ハシブトガラス「クチバシ太くカァカァ、おでこポッコリ」
ハシボソガラスはクチバシが細く「ガー、ガー」と鳴くカラスです。
ハシブトガラスはクチバシが太く、「カァ、カァ」と鳴きます。
おでこがポッコリしているのがかわいいですね。
セキレイを見わけよう
セキレイも身近に見られるものは2種類あります。
紛らわしいのは、ハクセキレイも夏には背中が黒くなるので、背中の色では区別がつかないのです。
そこで、夏でも色が変わらない、ほっぺの色で見わけます。
ハクセキレイ「白なのは、わたしのほっぺが白いから」
セグロセキレイ「背中も黒いしほっぺも黒い」
夏のセキレイを比べてみましょう。どちらも似ていますね。
でも、目の下のほっぺをよ~く見てみると、
ハクセキレイのほっぺは白いままで、
セグロセキレイは背中もほっぺも黒いですね!
ホオジロを見わけよう
街を少し離れ、低木林へ行ってみると、ホオジロを見つけることができます。
ホオジロ似の野鳥もいるので、顔で覚えてしまいましょう。
ホオジロ「名前のとおり頬が白くて真面目なわたし」
カシラダカ「髪を立てたチョイワルなホオジロ」
ミヤマホオジロ「サングラスでパンクなホオジロ」
ホオジロは目の下のほっぺが白いだけの、ごく真面目な野鳥です。
でも、ホオジロが髪を立ててチョイワルにすると、カシラダカ!
さらに髪を染めてサングラスをかけると、ミヤマホオジロ(派手な色はオスです)!
バードウォッチングで野鳥の見わけ方を身につける方法
バードウォッチングで野鳥の見わけ方を身につけるには、まずフィールドへ出かけていき、自分の目や耳で実際の野鳥をよく見て、よく聞くのがいちばん。
自分の見聞きした野鳥をフィールドノートに記録し、図鑑で確認しながら、自分だけのオリジナルmy図鑑をつくるのも楽しいですよ。
探鳥会に参加しよう
実際に探鳥会へ参加すると、バードウォッチング経験者に野鳥の見つけ方・見わけ方を教えてもらえます。
日本野鳥の会のビギナー向け探鳥会「初心者向けバードウォッチング」はオススメです。
双眼鏡を貸し出しがあり、使い方も丁寧に教えてもらえるので、双眼鏡なしでも野鳥観察ができますよ。
図鑑で知識を得ておこう
図鑑であらかじめ野鳥の特徴を頭に入れておくと、実際の野鳥を見たり聞いたりしたときに見わけやすくなります。
鳴き声図鑑なら、付録でCDがついているものや、タッチペンで鳴き声が再生される図鑑もあります。
Webサイトのオンライン野鳥図鑑や、野鳥の動画も参考になりますよ。
野鳥の見分け方 | 野鳥を楽しむポータルサイト BIRD FAN | 日本野鳥の会
日本野鳥の会 気になるあの鳥がわかる小冊子「おさんぽ鳥図鑑」プレゼント!
my図鑑をつくってみよう
フィールドに出てバードウォッチングをしながら野鳥の見わけ方がわかってきたら、ノートを取ってマイ図鑑をつくるのがオススメです。
あなたが見たままの野鳥の体の特徴、飛び方、鳴き声を記録しておけば、あなたならではのmy図鑑をつくれますよ!
my図鑑のよいところは、市販の図鑑にはない情報も記録に残せることです。
鳥仲間や地元のバードウォッチャーの野鳥の見わけ方は、なるほど!とわかりやすい見わけ方ばかりで最高の情報です。
まとめ
バードウォッチングで身近な野鳥を見わけるコツは、次の4つを意識して見わけることがわかりましたね。
- 大きさ
- 体の特徴
- 鳴き声
- 飛び方
探鳥会で実際の野鳥を観察したり、図鑑で野鳥のことを詳しく知ったりして、身近な野鳥を見わけてみましょう。
出会った野鳥を見わけられるようになると、バードウォッチングがますます楽しくなりますよ!