東京パラリンピックの自転車代表「フラミンゴ走法」の川本翔大(かわもとしょうた)選手。
めきめきと実力を伸ばしている期待のエースです。
この記事では
・川本翔大選手の出身校と経歴は?
・川本翔大選手のどこがスゴイの?
このような疑問を解決します。
閉会式をNHKEテレで見ていたら、終了後に自分の声が流れてきてビックリ…!
弱ペダ×パラサイクリングのアニメ作品で、川本翔大選手の声を担当させて頂きました。
川本さんに声を褒めて頂き、嬉しかったです(^^ゞ
応援しておりますッ!!https://t.co/syog0xL6q4— 小野友樹 (@onoyuki19840622) August 8, 2021
川本翔大選手の家族は母
川本翔大選手は独身で兄弟はおらず、母親の理恵さんと生活しています。
川本翔大選手が保育園の頃は「両親や近所の人に教わりながら」自転車の練習を始めた(毎日新聞電子版)ので、父親もいたようです。
しかし「広島でともに暮らす母、理恵さん」は「女手ひとつで育ててくれた、かけがえのない存在」(TBS)とあるので、理恵さんは川本翔大が幼少のころに、母子で生きる選択をしたと考えられます。
理恵さんが泣いたのは、川本翔大選手が生後2カ月でがんの「線維肉腫」を発症し、左脚を付け根付近から切断したときだけ。
その後は「この子には一人で生きていく力を教えていかないといけない」が理恵さんの教育方針に。
保育園ではあえて切断部分が見える服を着せ、まわりの園児に説明していたといいます。
障がいを隠すのではなく、あたりまえの自然なこととしてまわりに伝え、わかってもらう、この理恵さんの教育方針が川本翔大選手を支えることになります。
母親の理恵さんの後押しで、松葉杖を使ってどんなことにも挑戦してきた川本翔大選手は、母がいろんなことをさせてきてくれたおかげで、自分は何もなかったように生きてこられたといいます。
理恵さんから「自分のやりたいことをやれ」と言われている川本翔大選手にとって、「いい成績を出してメダルをとったよ」というのが母への恩返しだそうです。
野球に熱中していた高校時代、仕事や家事の合間を縫って毎日キャッチボールをしてくれのも母の理恵さん。
川本選手を全力で応援していたのですね!
川本翔大選手の出身校と経歴
川本翔大選手の出身校と経歴をまとめました。
生年月日 | 1996年 8月 19日 |
---|---|
身長体重 | 170cm 63kg |
出身地 | 広島県三次市 |
所属・学歴 | 大和産業株式会社 広島県立上下(じょうげ)高等学校 広島県三次市立十日市中学校 広島県三次市立十日市小学校 |
主な成績 | 2016年アジア自転車競技選手権大会 ・男子個人追抜C1-3 5位(静岡) ・男子1kmタイムトライアルC1-5 12位 2016年トラック世界選手権大会(イタリア) ・男子個人追抜C2-3・WC 11位 ・男子1kmタイムトライアルC2 11位 2016年全日本自転車競技大会-パラサイクリング・トラック(静岡) ・男子1kmタイムトライアルMC1-2 1位 ・男子個人追抜MC1-3・WC 2位 2016年リオパラリンピック ・個人1kmタイムトライアル(C2)13位 |
保育園で乗った初めて自転車
川本翔大選手と自転車との初めての出会いは保育園に入ったばかりのころ。
「自転車に乗りたい」と頼んで買ってもらったのが川本翔大選手の初めての自転車でした。
両親や近所の人に教わりながら練習を始め、紐で足をペダルと結び、右足だけでペダルを漕ぐ感覚を養います。
川本翔大選手は「初めて自転車に乗ったとき転んだけど、あの時、親が乗ることを許可してくれなかったら今がないから、本当に感謝しかないですね」と当時を回想します。
いつも自転車と一緒だった十日市小学校時代
紐で結ばなくても漕げるようになると、学校や遊びに行くときは常にママチャリにまたがり、キックボードのように足で蹴っていたという川本翔大選手。
川本翔大選手が自転車で活躍するようになった筋力は、小学校時代のママチャリで鍛え上げられました。
スポーツ大好きの十日市中学校時代
川本翔大選手は中学校でバスケットボール部に入部します。
はじめはサッカー部に入り、松葉づえを使って器用にドリブルすることもできましたが、「松葉づえが凶器になる」という理由で試合出場を止められました。
体の一部である松葉杖を顧問に「凶器」と見なされたことがショックだった川本翔大選手は、やむなく退部します。
野球世界大会の最年少日本代表選手に選ばれた上下高校時代
高校の野球部で松葉づえを使って野球を始めた川本翔大選手は、「広島アローズ」という、身体障がい者野球チームでも活躍していました。
「広島アローズ」は日本身体障害者野球連盟所属チームで、中四国・九州身体障害者野球連盟で準優勝をとるなど勢いのあるチーム。
「広島アローズ」メンバーの個人ブログによれば、川本翔大選手は「普段は右投げ右打ちですが、守備は右手でとって右で投げるんですよ!」といっています。
右手にグローブをしながら、どうやって右で投げるのでしょうか。見てみたいですね。
当時の画像を見ると、ベースの位置からポジションは内野手だと思われます。
セカンド、ショート、サードは左投げ送球が不利なこと、ファーストが左投げに有利なことから、ファーストだった可能性が高いといえます。
川本翔大選手は動画のふたり目、背番号26での青年です。並外れた跳躍力ですね!
年間20本も松葉杖が折れたとか。
バット並みの折れ方ですね。激しく一生懸命に練習していたことがうかがえます。
しかも、とっても楽しそうですね!
川本翔大の松葉杖の動画がありました。最初は平田コーチがやっております。
見てもらったら松葉杖で走ったりするのはかなり大変な動作だとおもいます。両腕は同じ方向に動かすそうです。広島アローズさんの投稿 2014年2月2日日曜日
川本翔大選手は2014年、最年少日本代表として第3回身体障害者野球世界大会のメンバーに選出され、11月に、兵庫県但馬ドームで試合が行われました。
自転車競技を始めてわずか半年でリオパラリンピック代表に
障がい者野球の先輩に自転車競技もあることを教えてもらった川本翔大選手は、体験会で初めて競技用の自転車に乗ります。
自転車機能が豊富でメカメカしくおもしろそうなこと、パラサイクリング日本代表の権丈泰巳(けんじょう・たいし)監督から声をかけられ合宿に参加し、楽しいと思いようになったことから、次第に自転車へ興味が湧いてきます。
川本翔大選手は、リオパラリンピック1年前の2015年、19歳でパラサイクリングへ転向。
持ち前の運動神経のよさもあり、自転車でも急成長を見せた川本翔大選手は、競技を始めわずか半年でリオパラリンピック2016大会の出場権を手にし、競技歴8カ月でパラリンピックに出場します。
トラックのC2(四肢の切断や欠損など運動機能に障がいがある選手のクラス)3000mパーシュートで8位に入賞しました。
川本翔大選手はココがスゴイ!
川本翔大選手のスゴイところは、62cmの太ももが生み出すスピードとパワー、そして若い世代への影響力です。
インフルエンサーとして若い世代へスポーツの魅力と夢を与える、カッコイイ実力選手なのです。
62cmの太ももが生み出すスピードとパワー
最高時速50kmキロという驚異的なスピードを生み出す右足は、太ももだけで62cm!
垂直とびでも70cmをマークします。
川本翔大選手の速さの源は幼いころからの片足生活と、ずっとスポーツを続けてきたたまもの。
幼少期からの松葉づえだけでの生活が独自のバランスを身に着け、非常に発達した右足の腸腰筋が、自転車をこぐ力になっているといいます。
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小学6年の教科書に掲載
川本翔大選手はその活躍が小6の道徳の教科書にも掲載されました。
障がいの有無にかかわらず、とにかくカッコイイ!
川本翔大選手が最年少で野球日本代表選手に選ばれたとき、中学生が遠方からる広島アローズの練習を見学に来ました。
川本翔大選手のテレビ放映で、中学の部活ではできなかった大好きな野球ができる場を見つけられたのです。
自分の生活をするだけで精一杯、スポーツなんか、と思っている障がい者と保護者が多い中、川本翔大選手の活躍で、わたしもできる、やってみよう!と思う人が増えるはず。
川本翔大選手はスポーツの力に気づかせてくれます。
人気漫画「弱虫ペダル」のアニメに登場
川本翔大選手は自転車ブームを巻き起こした「弱虫ペダル」のアニメにも登場。
ふつうにカッコイイです。
#アニパラ 第7弾「パラサイクリング×弱虫ペダル」の初回放送日が決定!
主人公 小野田坂道と実在のパラリンピアン 川本翔大選手が競い合うオリジナルストーリーです。BS1 20(土) 午後5:45〜#パラサイクリング #弱虫ペダル #小野田坂道 #川本翔大https://t.co/91nyYj7WDf pic.twitter.com/rz4o8sPDma
— NHKアニメ (@nhk_animeworld) July 16, 2019
元自転車日本代表と比較してもパワーもスピードとにかくスゴイんです!
最大スピード(時速km) | 平均スピード(時速km) | パワー(ワット) | |
元日本代表 倉林氏 | 39.1 | 27.9 | 285.7 |
川本翔大選手 | 48.0 | 36.4 | 457.9 |
出典:NHK「アニ×パラのキャラクターに!? 川本翔大選手 強さの秘密」2020
まとめ
以上、「川本翔大の家族は?パラリンピック自転車選手の出身校や経歴を調査」をご紹介しました。
「片足でも結構スピードが出るところに注目してほしい」という川本翔太選手。
「東京2020大会では、これまで支えてくれた人たちのために金メダルを取りたい」と意気込みを見せています。
表彰台での笑顔を楽しみにしています!
【参考】
・NHK「古舘伊知郎がパラ競技を白熱実況! 自転車編」2020/3/19
https://www3.nhk.or.jp/sports/story/2428/
・静岡県「東京2020パラリンピック自転車競技静岡県開催!応援自転車競技日本代表川本翔太選手インタビュー」2021/7/26
・静岡県「東京2020オリパラ情報 川本翔大選手(C2クラス)インタビュー」
https://shizu2020.pref.shizuoka.jp/para/kawamoto.html
・東京2020オリンピック・パラリンピックガイド 2021
https://2020.yahoo.co.jp/player/pcy/detail/kawamoto-shota-0001
・公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会TOKYO2020「仲間とともに、スピード求め限界まで漕ぐ 川本翔大がハマった競技の魅力」2020/12/23
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/paralympics/news/news-20201223-01-ja
・NHK「右足だけでこぐ!期待のエース パラ自転車・川本翔大」2020/3/25
https://www3.nhk.or.jp/sports/story/2134/
・NHK「アニ×パラのキャラクターに!? 川本翔大選手 強さの秘密」2020
https://sports.nhk.or.jp/paralympic/video/kawamoto-ani-para/
・毎日新聞電子版「「松葉づえが凶器になる」失意から始まった川本翔大の自転車人生」2021/7/23
https://mainichi.jp/articles/20210722/k00/00m/050/128000c
・TBS「勇気のシルシ~パラアスリートの挑戦~」https://www.tbs.co.jp/yuukinosirusi/201803.html
・広報三次No.149 2016.8.10
https://www.city.miyoshi.hiroshima.jp/data/open/cnt/3/14532/1/miyoshi149L.pdf?20180315115019
・三次市地域振興部スポーツ課「川本翔大選手 リオパラリンピック出場決定をお祝いする懸垂幕の設置について」2016/6/24
https://www.city.miyoshi.hiroshima.jp/data/open/cnt/3/14005/1/0627_rioparakawamotosenshukensuimaku.pdf?20180215192436
・夢を実現小林繁魂「川本翔大君・・・障害者野球」2014/12/3
https://blog.goo.ne.jp/allstar_fukui/e/013b54cadee61b52479f0f0a7d1f82b9
ナインのブログ
・「よみうり新聞写真大賞」2014/1/24
https://ameblo.jp/nine999nine/entry-11756736325.html
・「中国新聞に」2014/9/26
https://ameblo.jp/nine999nine/entry-11930364301.html
・「障害者野球」2014/10/29
https://ameblo.jp/nine999nine/entry-11945392580.html
・乙武洋匡「五体不満足」講談社 1998/10/16